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飲酒運転は絶対ダメ!車がアルコール検知する新システム!

飲酒運転は絶対ダメ!車がアルコール検知する新システム!

飲酒運転は重大事故につながるため、罰則も厳しくなってきています。
取り締まりや罰則が厳しくなったことで、事故数などは減少してきていますが、まだ現実に飲酒運転による事故は存在します。しかし厳罰化だけでなく車のテクノロジーによって安全を作り出す車の開発が進んでいます。今回は飲酒運転検知の「DADSS」や、飲酒運転防止に関する新しいシステムやテクノロジーについてご紹介します。

飲酒運転による被害

飲酒運転は自分だけでなく、周りも巻き込む危険な行為です。
飲酒運転の厳罰化は平成13年から厳しくなり、20年前と比べると、飲酒運転の事故数は減少しているものの、0ではないのが現状です。
平成28年の統計では、全国で213件飲酒による死亡事故が起こっています。
酒気帯び運転は、軽いものでも「免許停止90日間」、重いものでは「免許取り消し」や「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」などの罰則もあります。
これだけ重い罪に課せられるのですが、飲酒運転による死亡事故は未だに存在します。

飲酒運転ができない「DADSS」とは?

DADSS

出典元:https://www.dadss.org/
そんな飲酒運転を起こさせない、新しいシステムが開発されています。
ワシントンD.C.において国家道路交通安全局が「DADSS」と呼ばれる、飲酒運転防止のための、新しいシステムを発表しました。

ドライバーの呼気をモニタリング

「DADSS」では、アルコールを、呼気と血中の二つでモニタリングすることにより、飲酒運転を検知します。
まずは、ハンドルの裏側に搭載されているセンサーが、ドライバーの吐き出す息を吸引し、そのサンプリングした呼気を計測し、アルコール量を測定します。

血中のアルコール濃度を検知

さらに「DADSS」では、「TOUCH BASED SYSTEM」と呼ばれるシステムを使用します。
ドライバーが運転を始める際、スターターボタンに指を触れる動作時に、センサーで指の血中アルコール濃度読み取ることで、飲酒運転かどうかを判断します。
触れるだけで検知できるので、ドライブをする動作でモニタリングできます。

アルコール検知されると、車は始動しない。

この二つの機能によって、ドライバーにアルコールが検知された場合(基準値を超えた場合)では、エンジンが始動しません。
そうすることで、運転自体が行えなくなるため、将来的に導入が進めば、飲酒運転による事故を減らすことができます。

飲酒運転防止コンセプトカー

飲酒運転防止コンセプトカー
出典元:https://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/dpcc.html

日産がすでに飲酒運転防止のコンセプトカーを発表しています。
「DADSS」のように、シフトレバーの臭気センサーと手のひらの汗に含まれるアルコールを検知することによって、アルコール濃度などを測定します。
シフトロックされるので、車の運転ができなくなるのと、カーナビ画面でドライバーへ警告します。さらに、タコメーター内に装備されたカメラによって、ドライバーの顔をモニタリングします。モニタリングされた顔情報から、覚醒度などを判断し、居眠りなどの防止にも活用することができます。車両の運転挙動なども検出し、脇見や居眠りなどの運転状態の評価も行えるシステムとなっています。

アルコール濃度だけではなく、多角的にドライバーの状態をモニタリングすることで、より安全な運転ができるようにサポートしています。

最後に

自動運転などの技術発達によって、便利になっていく自動車ですが、危険運転や安全のための取り組みも進んできています。法整備を強固にするよりも、このようなテクノロジーがもっと普及していくことで、本当の意味での安全は守られていくのかもしれません。より安全なドライブをテクノロジーで担保していけば、未来では一切事故の起こらない、安全な車社会になっているのかもしれません。

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