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太陽光エネルギーで白熱!ソーラーカーレース!

平べったかったり葉巻型だったりと奇抜なデザインで知られるソーラーカー。ソーラーカーが速さや耐久性を競うソーラーカーレースは1980年代から1990年代、世間で大きな注目を集め、多くのレースが行われていました。最近ではあまり注目されていませんが、今も世界中でソーラーカーレースは開催され、白熱したレースが行われています。

ソーラーカーレースの歴史

ソーラーカーレースは車の表面にある太陽電池パネルによって動く電気自動車(ソーラーカー)によって競われ、天候によっては時速100キロを超えることもある迫力あるレースです。最初に行われたソーラーカーレースは1987年のワールド・ソーラーカーチャレンジで、オーストラリアの砂漠を横断する形で行われ世界中の注目を集めました。その後、ソーラーカーレースは世界各国で行われるようになり、北米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの各地で開催されるようになります。
日本国内でも1990年代にはソーラーカーレースは大きく関心を高め企業をはじめ高校や大学などの教育機関も参加し、大きく盛り上がりを見せました。しかしバブル崩壊とともに国内で定期的に開催されるソーラーカーレースの数は減少していきました。

世界のソーラーカーレース

ワールド・ソーラーカーの開催以来、世界中で今に至るまでさまざまなソーラーカーレースが開催されています。ここでは現在も開催されている代表的なソーラーカーレースを紹介します。

ワールド・ソーラー・チャレンジ

1987年より開催された世界最初のソーラーカーレースで、オーストラリアのダーウィンからアデレードまで、砂漠地帯も含め約3,000㎞を走破する過酷なレースとして知られています。参加国数、参加台数も世界有数で、2017年には20か国の地域から40以上のチームがエントリーしました。日本チームも毎年参加し、1996年に日本の本田技研のドリーム号が優勝したほか、2009年には東海大学の”Tokai Challenger”が優勝し時速100.54キロの最高速を記録しました。近年は日本のブリジストンがスポンサードをしていることも注目されます。

南アフリカ共和国で開催されるソーラーカーレースで、バイブリッド車や電気自動車、生物燃料車などの次世代カーによるレースも開催されています。2008年から2年ごとに開催され、2012年にはパナソニックのHIT太陽電池と高容量のリチウムイオン電池を搭載した東海大学チームが4632㎞、11日間のレースを制し、2016年にも準優勝に輝いています。

関連リンク(外部)http://www.solarchallenge.org.za/

ワールド・グリーン・チャレンジ

1993年より開催され翌年からは秋田県大潟村のソーラースポーツラインで開催されるようになりました。当初はワールド・ソーラーカー・ラリーでしたが、2011年よりワールド・グリーン・チャレンジとして開催され、WSR(ソーラーカー/グリーンフリート) & WSBR(ソーラーバイシクル) の2つのレースが行われています。

関連リンク(外部) http://www.suzukacircuit.jp/

FIA Electric & New Energy Championship ソーラーカーレース鈴鹿

1992年より開催され、当初は8時間耐久、2015年からは5時間耐久レースが行われています。4つのクラスに分かれ、企業から大学、高校のチームが参加し、最高速度100キロ以上と毎年白熱したレースを展開します。

関連リンク(外部) http://www.suzukacircuit.jp/

まとめ


ハイブリッド車などの登場もあり、近年はソーラーカーやソーラーカーレースへの注目度も下がってきているようです。しかし地球温暖化や異常気象などソーラーカーレースによる技術開発の重要性は高まるばかりといえます。今一度ソーラーカーレースに注目してみてはいかがでしょうか。

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